言いたいこと言えない

きむらさとしの日記

大学生こわい

大学生が、こわい。

高校生の頃は高校生も、こわかった(今も少しこわい)。
ざっくり言うと"若者"がこわいんだと思う。
いつからなのか、なんでなのかはサッパリ分からないけど、
電車やお店、道で見かけるとつい後ずさりしてしまう。
そういう自分も、今は立派な大学4年生だし、かつては華の高校生だった。
自分が渦中にいてもなお、というかより大学生を始めとする若者がこわくなってくる。
これは、ある種の侮蔑みたいなものが含まれた「共感できないものに対する恐怖」なのだと思っている。

そもそも僕は同世代がかなり苦手だ。
いわゆる”一般の若者”が。
大学生になって髪を明るい茶色に染めて、覚えたての酒に溺れ、バイトに明け暮れ、単位やべ〜とか言いつつなんだかんだ進級して、冬休みにスノボとか行ったりして、大学3年後半になると急に就活のために黒染めして真面目に自己分析とかしちゃって、あっさり社会人になる
…そんな”大学生”(偏見にまみれているのは重々承知なんです)が。

彼らはなんであんなに堂々としてられるのだろうか。
道の真ん中で広〜く幅をとって100人くらいで歩いている。特に夜の渋谷とかで。バカでかい声で。みんな髪茶色だし。
”大学生”は、僕のできないようなことばかりを軽々とやってのける。
「てかLINEやってる?」とか、「ワンチャンいけるっしょ」って言ったり、レポートがやばいはずなのにカラオケ行っちゃったり、単位なんて気にせず狂ったようにバイトをしてハチャメチャに貯めたお金でいきなり海外に行ったり。
そんな彼らを蔑む一方で少しうらやましい。あんなに自由に生きてるのはすごい。若さという一瞬のきらめきを最大限楽しんでいる。
僕がビビってできなかった合宿免許にだって平気で行く。
財布の中に2000円しかなくて次の給料が2週間後にしか入らないのに一夜でスッカラカンにしたりする。

僕にはできない無鉄砲さがある。
”大学生”には何か特別な、パワーがみなぎっているとしか思えない。
その秘密はなんなんだ?
僕だって以前学校の飲み会に参加して二次会まで参加したけど、
得たのは飲まされ過ぎた友達の世話係だけだった。
ていうか飲み会も全然楽しくなかったから介抱係にされて内心ホッとした。

僕と”大学生”の間には、根本的な違いがあるのかもしれない。
その違いを探るべく、アマゾン奥地へ向かいたいところだが、アマゾンの奥地に”大学生”は生息していない。”大学生”の生息地は繁華街だ。
その違いは明確にはわからないけど、もう下手しから遺伝子レベルなのかもしれない。
こんなことをだらだら考えるくらいには”大学生”がこわい。
もう取りとめがなさすぎるくらいこわい。
この気持ちはなんだろう。

僕はもうすぐ大学生から社会人になる。
このペースでいくと、僕は社会人もこわくなってしまうのだろうか。
社会という世界はどうやら広いらしいので、どうかどうか社会人こわいにはならないように、頑張っていきたいなと思う。
そして残り少ない大学生生活で、もう少しだけ”大学生”のことをこわくないようにしたい。